カバ(Kava)とは?
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フィジーでは欠かせない、つながりの飲み物
カバは、フィジーの人々の暮らしに欠かせない存在です。
夜になると、人々は自然と集まり、円になって座り、ひとつの器を順番に回しながらカバを飲んでいきます。
そこにあるのは、特別な演出やルールではなく、ただ一緒に時間を過ごすというシンプルな習慣。
カバにはリラックス効果があるとされていますが、それ以上に大切なのは、人と人との距離をゆっくりと近づけてくれること。
言葉を交わさなくても、同じ時間を共有することで生まれる安心感。
その空気の中にいると、フィジーの人々のあたたかさや、深いつながりを自然と感じることができます。
カバは単なる飲み物ではなく、フィジーという国の“人との関係性”そのものを映し出す存在なのです。
カバ(Kava)とは?
カバは、コショウ科の植物の根から作られる伝統的な飲み物。フィジーでは「ヤゴナ(Yaqona)」と呼ばれ、古くから人々の生活に根付いてきました。
乾燥させた根を粉末にし、水で抽出して作られるカバは、見た目はグレーがかった独特の色合い。
味は土のような風味があります。
カバに含まれる成分には、心と体をリラックスさせる働きがあるとされ、日々の疲れをやわらげる存在として親しまれています。
世界でも注目されるナチュラルなリラックス
近年では、カバはフィジーだけでなく世界中で注目されています。
カバは医薬品ではなく、サプリメント(健康補助食品)として流通している国もあり、リラックスやストレスケアを目的に取り入れられています。
アルコールとは異なり、意識を保ちながら穏やかにリラックスできることから、新しいナイトカルチャーとして「カババー」も広がりを見せています。
“何もしない”という贅沢
フィジーのカバの時間には、特別な目的はありません。
ただ座り、風を感じ、ゆっくりと時間が流れていくのを感じる。
スマートフォンもなく、急ぐ理由もない時間。
それは、現代の忙しい日常の中で忘れがちな、“何もしないことの豊かさ”を思い出させてくれます。
Editor’s Note
初めてカバを飲んだとき、正直「美味しい」とは感じませんでした。
でも、不思議とその場の空気に溶け込み、心が静かに満たされていく感覚がありました。
カバの夜は、自分自身に戻るための時間なのかもしれません。