Bula!
わが家の庭には、バナナがたくさん育っています。
先日、そのうちの一本に、小さなバナナの房ができているのを見つけました。
フィジーに来るまでは、バナナがどんなふうに実るのか、あまり考えたことがありませんでした。なんとなく枝からぶら下がっている姿を想像していたのですが、実際に庭で育つ様子を見ていると、知らなかったことばかりです。
太い茎の先に房が現れ、小さな実が少しずつ育っていく。毎日ちょっとずつ変わるその姿を見るのが、ささやかな楽しみになっています。
気づけば一年、ではなくて
そんなバナナを眺めながら、ふと、時間のことを考えました。
以前は、一年があっという間に過ぎてしまうと感じていた時期がありました。もう一年たったの?と、驚くような感覚です。
でも、フィジーで暮らす今は、少し違います。
時間そのものがゆっくり進むわけではないのですが、一年の中に、いろいろな時間が詰まっているように感じるんです。
一年前は何をしていたかな、と振り返ると、そこから二年前、五年前のことまで思い出すことがあります。
そうすると、その頃の出来事が、思っていた以上に遠く感じられて。自分のことなのに、ずいぶん前の暮らしを眺めているような、不思議な気持ちになります。
寂しいというよりも、それだけ日々を重ねてきたんだな、と思えるような感覚です。
小さなことに、目を留める時間
一日の長さは変わっていないのに、前よりも、その中の出来事をじっくり味わっているのかもしれません。
庭で少しずつ育つバナナ。朝に聞こえる鳥の声。時間とともに変わっていく空の色。
そんな小さなことに気づいて、少し立ち止まる。その時間が増えたことも、関係しているのかなと思います。
自然のそばで暮らすようになって、時間が変わったわけではありません。
変わったのは、私の時間の感じ方なのかもしれませんね。

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