The Beginning of Winter, and a Little Spoon Made of Coconut

ブンダマーケットで見つけた、天然の小さなココナッツスプーン

土曜日の朝、月に一度だけ開催されるローカルマーケット「ブンダマーケット」へと足を運びました。

会場は、美しい海が一望できるオーシャンフロントのファーストランディングホテル。

桟橋の先にはぽつんと小さな島が浮かんでいて、子どもたちはそこを元気いっぱいに走り回るのがお決まりのコースです。


マーケットにはお気に入りのかき氷のお店もあって、子どもたちは毎回この時間を何より楽しみにしています。

ただ、その日はあいにくの曇り空で、風もどこか肌寒い日でした。

それでもかき氷が食べたい子どもたちは、少し体を震わせながらも、嬉しそうにシャリシャリとスプーンを動かしていました。

南国のイメージが強いフィジーですが、最近は本格的な冬の季節を迎えようとしています。

特に朝晩はぐっと冷え込む日が多くなり、クローゼットから長袖を引っ張り出す機会が増えてきました。

そんな冬の気配を感じるマーケットで、ひとしきり遊び終えたあと、みんなでお昼ご飯をいただくことに。

会場には色々なローカルのお店が手作りのご飯を販売しているので、それぞれが好きなものを選んで買い、ホテルのテラスに持ち寄ります。

私たちはそこに、よく冷えたココナッツウォーターも注文しました。

今日届いたココナッツは、中にみずみずしい果汁がたっぷりと詰まっていて、外から見ても中身がとても美味しそう。

すっきりと優しい甘さを喉に滑らせたあと、「中の白い身も残さずいただきたいな」と思い、スタッフのお兄さんに「カットしてもらえますか?」と声をかけたのです。

手際よく割られて戻ってきたココナッツを見て、私は小さな感動を覚えました。

ココナッツの端の方に、ちょこんと小さな切り込みが入れられていたのです。お兄さんはそこをペリッと手でちぎると、「はい、これで中身をすくって食べてね」と満面の笑顔で手渡してくれました。

それは、ココナッツの殻そのものを器用に使った、自然の手作りスプーンでした。

専用の道具をわざわざ用意しなくても、目の前にある自然の一部を使って、心地よく暮らしていく。プラスチックのスプーンよりもずっと口当たりが良くて、すくいやすいその小さな知恵に、とても感動しました。

ひんやりと冷えたココナッツの白い身は、ぷるぷるとした食感で、格別の美味しさ。

便利すぎるものに囲まれた日常から少し離れて、自然の美しい循環に身をゆだねる。

フィジーの人々が昔からそっと繋いできた、大らかな暮らしの知恵に深く感動した、そんな特別な土曜日の記録です。

みなさんの暮らしの中には、お気に入りの「小さな知恵」や、大切にしている工夫はありますか?

下のコメント欄で、心地よい暮らしのヒントを教えていただけたら嬉しいです。


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