Bula from Fiji.
同じフィジーにありながら、ナンディとはまったく違う表情を見せてくれる首都スバ。久しぶりに訪れた街で感じた空気や、印象に残った場所についてお届けします。
ナンディに暮らしていると、久しぶりにスバを訪れるたび、その雰囲気の違いに驚かされます。
まず感じるのは、天気の違いです。スバにももちろん晴れの日はありますが、滞在中に曇り空になったり、雨が降ったりすることがよくあります。
今回訪れた頃、ナンディ周辺ではしばらく雨が降っていませんでした。そのため、スバで久しぶりに雨に出会ったときは、少し嬉しい気持ちに。しっとりと濡れた木々や道路を眺めながら、乾いたナンディとは異なるフィジーの表情を楽しみました。
今回宿泊したのは、グランドパシフィックホテル。私にとって、フィジーでお気に入りのホテルのひとつです。
ビーチリゾートが多いフィジーのホテルには、明るく開放的な「Bula!」の雰囲気があります。一方、スバにあるこのホテルに流れているのは、落ち着きと格式を感じるシックな空気です。
会議やイベントが開かれることも多く、ロビーやカンファレンスルームの近くでは、フォーマルな服装の人たちがビジネスの話をしている姿を見かけます。いつものリゾートエリアとは少し違う光景に、スバへ来たことを実感します。
ホテルの目の前には、広々としたアルバートパークがあります。
夕方に散歩をしてみると、パークの周りをランニングする人やトレーニングをする人でとても賑わっていました。学生や仕事帰りらしい人など、集まっている人もさまざまです。
広い歩行スペースにはバレーボールのネットが張られ、大勢でゲームを楽しむ姿も。別の場所では、テコンドーのクラスでしょうか、小学生くらいの子どもたちが元気に体を動かしていました。
観光地を巡るだけでは見えにくい、スバに暮らす人たちの日常を垣間見ることができた時間でした。
今回は会いたい方がいて、初めてUSP(南太平洋大学)を訪れました。広々としたキャンパスには落ち着いた雰囲気があり、南太平洋の国々から人が集まる大学らしい魅力を感じました。
そして、「最近はナウソリが面白い」と聞き、少し足を延ばしてみることに。あいにくの雨で街をゆっくり散策することはできませんでしたが、きれいに整えられたナウソリのマーケットを見ることができました。
次に訪れるときは、晴れた街を歩きながら、マーケットや周辺の様子をもっとゆっくり見てみたいと思います。
スバには何度か訪れているものの、フィジーミュージアムへ行くのは今回が初めてでした。ずっと行きたいと思いながら、なかなかタイミングが合わなかった場所です。
館内では、フィジーの歴史や文化に触れることができました。展示を見ながら特に心に残ったのは、海や自然とともに暮らすフィジーの姿が、昔から今まで受け継がれていることです。
これまでいろいろな国のミュージアムを訪れましたが、昔の暮らしと現代の暮らしが大きく変化しているように感じることも少なくありません。一方、フィジーでは、自然との距離の近さや伝統文化が、今も日々の生活の中に息づいています。
伝統的なマシ柄を取り入れた洋服も、特別な展示の中だけにあるものではありません。今も実際に身に着けている人を街で見かけます。
形を変えながらも、昔から大切にされてきたものが日常の中に残っていること。それは、フィジーの美しさのひとつなのだと改めて感じました。
ナンディの青い空やリゾートの明るさとは違い、スバには雨に濡れた緑、歴史ある建物、ビジネス街の緊張感、そしてそこで暮らす人たちの日常があります。
同じ国の中にある、まったく異なる空気。その違いに触れるたび、フィジーにはまだ知らない魅力がたくさんあることを教えられます。
次にスバを訪れるときは、また新しい場所を歩きながら、この街の続きを見つけたいと思います。

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